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建物は『ゼロ・エネルギー』の時代へ。ZEH―Mの取り組み

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「ZEH」とは「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略で、住まいの断熱性能・省エネ性能を向上させ、太陽光発電などの設備でエネルギーを創ることにより、空調・給湯・照明・換気といった一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した住宅を意味します。
集合住宅におけるZEHには、住戸単位で基準を満たす住戸ZEHと、住棟単位で基準を満たすZEH-Mがあります。それぞれに対し、一次エネルギー収支で100%以上削減の『ZEH』、75%以上削減の「Nearly ZEH」、50%以上削減の「ZEH Ready」、20%以上削減の「ZEH Oriented」といった基準が国で定められています。

ZEHマンションの具体的な仕様

・住棟の外壁や屋根、住戸の床や天井の断熱性能を従来より引き上げる。
・サッシのフレームに熱を伝えにくい樹脂材(従来はアルミ)を入れ、省エネ性の高い複層ガラスを入れる。または二重サッシにして、内窓に樹脂サッシと複層ガラスを入れる。
・給湯器にエネルギー消費効率の良いエコジョーズやエコキュート、エネファーム(燃料電池)を採用する。
・LED照明や保温性の高い浴槽などエネルギー効率の良い設備を採用する。
・床暖房やエネルギー消費効率の良いエアコンを採用する。
・共用部や各住戸用に太陽光パネルを設置し、発電した電力を蓄電池に蓄え、夜間や災害時にも電気を利用できるようにする。

ZEHマンションのメリット

・高い断熱性能と高性能省エネ設備、そして太陽光発電を利用することで毎月の光熱費の減額が期待できる。
・高断熱性の快適性や設備の高効率化による省エネ性といった付加価値をつけることで、他のマンションとの差異化を図ることができる。
・補助金交付がうけられる。
・住宅ローン控除、金利が優遇される。

補助金制度の紹介

■高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)支援事業

<交付要件の主なPoint>
・住宅用途部分が4層以上20層以下(中高層ZEH-M)の集合住宅であること。
・省エネ性能評価書を活用した営業広報を行うこと。

環境共創イニシアチブパンフレットより

 

 

■こども未来住宅支援事業 令和4年度時点

子育て世帯・若者夫婦世帯がこどもみらい住宅事業者と契約し、高い省エネ性能を満たす注文住宅の新築や新築分譲住宅を購入(いずれも土砂災害特別警戒区域に立地する住宅を除く)する場合、住宅の省エネ性能等に応じた金額を補助します。
※2023年3月31日までに契約し、かつ本制度の事業者登録後に着工した物件が対象

住宅ローン控除・金利の優遇について

■住宅ローン減税制度

住宅ローン借入限度額・最大控除額が有利になる。

 

■フラット35S(ZEH)が利用できる

ZEH基準に適合するとフラット35の金利から当初5年間は0.5%、6~10年目まで0.25%引き下げ。
また、民間住宅ローンでも金利を優遇するケースがある。

国が推し進めるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は戸建てが主流でしたが、近年は脱炭素やSDGsへの意識の高まりを受けて、ZEHマンションの開発が加速しています。
当社は、2021年度ZEHプランナー(フェーズ2)登録について承認されました。今後も世の中のニーズに合わせて、オーナー様の希望に答えられる設計事務所を目指し、ZEH-M(ゼッチ・マンション)の普及へ貢献したいと考えております。